つきのぼうや

2017年5月14日 読書
つきのぼうや
つきのぼうや
つきのぼうや
デンマークの絵本作家イブ・スパング・オルセンが1963年に発表して日本では75年に紹介されたのが「つきのぼうや」。

そんなオルセン展覧会がちひろ美術館で開催されていた。

特徴のある縦長の絵本で、これは本棚に並べづらいなあと思いながら見ていたけど、ラストがとても気に入ってる。
もともとはテレビの普及していない時代、子供たちに動くような絵を見せてあげたくて、こんな長い形になった。新聞で発表されたものをつなげて巻物にして読めるようにしたという。

お月様は池にいるお月様を見て友達になりたいと思い、つきのぼうやに連れてきてくれるように頼む。
ぼうやは、星や雲や飛行機や鳥や木のそばを通ってどんどん降りていって水の底にあった手鏡でやっとお月様を見つける。
つきのぼうやはお月様のもとへ鏡を持って帰るとお月様はその鏡をのぞき込んでひと言。
「なんて、りっぱで、うつくしいかただろう!」
それからお月様は、おしゃべりがしたくなると鏡をのぞき込んでお月様に話しかけては、幸せな気持ちになった。

笑ってしまった後で、ふとお月様は、話しかけたあとに返事がなくて淋しくならないのかなと思ってしまうけど、やさしくかわいい絵本にはかわりない。

絵本と原画の違う部分を発見して、ちょっとうれしかった。


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