残暑 あついざんしょ
残暑 あついざんしょ
キリンのサイトを見ていたら、キャラクターのラテちゃんが
「残暑 辛いざんしょ」っておやじジョークを言ってて面白かった。

夏が毎年暑くなるという人もいれば、逆のことを言う人もいる。
その時々の気持ちが比べられたらいいいのだけど住んでる場所によっても違う。

この時期になると、いつも通るコンクリの橋の上でセミが逆さになって落ちて?いる。
バタバタと羽を震わせて生きてることも多いし、羽ばたきしていなくて死んだように見えても生きてることも多いから見つけるとつかまえて樹の幹の留まらせている。

夢中になって遊んでいて崖から落ちそうになる子供を網ですくって助けてる「ライ麦畑でつかまえて」のホールデンを思い出す。

数年前に新宿のディスクユニオンの前の木の下でセミがバタバタしていた。捕まえて御苑の近くにでも放してあげようと思っていたら、通りがかったカップルの男の人が足で煙草を消すみたいにわざと踏み殺していた。
「どうせ死ぬんだから、ひとおもいに踏み殺したほうが親切だろ」と女の人に言って
女の人がゲラゲラ笑っていた。

相模原市の障害者施設で19人を殺害した容疑者が
「重度の障碍者だけを狙った。生かしてもかわいそう」と言っていた。
どちらも考えが似ているけど、なぜかつぶれたセミを見て笑っていたカップルの女性に強い嫌悪感、というより怖さを感じた。

おとといは橋の上に5匹も落ちていた。
1匹ずつ樹に留まらせては橋に戻ってと繰り返していたら、最後の1匹のとき、歩いてる人が目の前でセミ踏みつぶしてしまった。あと数秒で助けられたのに、世の中ってほんの数秒で大きく変わってしまうことって多い。
踏んだ人はわざとじゃなくスカイツリーを見ながら歩いていたみたいなので、カップルの場合と違う。しかたない。
セミだけじゃなく、昆虫はひっくり返って地面で寝てることが多い。飛んでいて落ちたのだろうか。寿命が近いんだろうか。

昨日、自転車に乗っていたら銀色の青みがかったトンボが道路ぞいにひっくり返っていた。不忍池からでも飛んできて力尽きたのかなと思いながら通り過ぎて、やっぱり気になって戻ったら、元気に飛んでいた。
安心して5分くらい自転車を走らせていて気が付いたら、あとをついてきていた。
あらら、と思って自転車を止めたら、頭の上をゆっくり回ってどこかへ行ってしまった。

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