父と子

2016年8月12日 日常
父と子
父と子
ネットサーフィンしていたら見たことのある絵を見つけた。
20年くらい前に似顔絵を書かせてほしいと言われて書いてもらった人の絵。
気に入った人の似顔絵をたくさん書いてはプレゼントしていたみたいだった。似顔絵に好きな鳥の絵をいれるけれど何がいいと言われて「カラス」というと、「100人以上に色々な鳥を書いてきたけどカラスという人はいなかった」と困った顔をした。
翌日、大きなカラスと一緒に鉛筆で描かれた似顔絵をプレゼントされた。

大会社の偉い人なんだけど、宵越しのお金を持たないタイプで、奥さんから教育上よくないから子供に会わせないと言われて、ずいぶん会ってないと言っていた。
会社の部下を連れては飲み歩いて、もらった給料をすぐに使い切るので会社側も直接奥さんに給料を渡して、その中から週ごとに分けてもらっていた。
会社の寮に住んでいたみたいだったけど楽しそうだった。何度か酔って道端に寝ているのに遭遇したこともあった、
当時60歳を過ぎていたと思うから今は80代。

自分も子供時代に父親がいなくなった。最近、疲れ気味の妹が霊能者に相談に行ったらしく、その時ついでに父親のことをたずねたら
「すでにこの世の人ではありません」と言われたと言っていた。
最後に父親に会ったのは背のすごく低い父親よりも、もっと背の低かったころ。
父親に会いたいと思ったことがないのは恨んでいるわけでも強がりでもなく、自分をいらない人だったからかもしれない。

もとい、その彼の絵の載っているサイトに
「父の絵だと思われます。連絡とれますか?」とコメントがあった。
「ブログをご覧いただきありがとうございます。来年の個展には是非見にいらしてくださいませ(^^♪」と返事が書かれていた。


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