金髪の草原
金髪の草原
金髪の草原
東京から埼玉に行くとき通る橋を渡ると河川敷ですすきが風に揺れていた。
暖かい日を浴びてそよぐように波をうっていた。
大島弓子の「金髪の草原」を思い出しながらぼんやりしていたら、すすきの波の間に青いビニールシートハウスが見え隠れしていた。
ここに住んでいる人がいるのかと思いながら、生きていくことってどういうことなのかなと考えてしまった。
なぜ、住むようになったのか、どんな生き方をしてきたのか少し知りたくなった。
陽ざしで金色にゆれるすすきの中のビニールハウス。いろいろなしがらみから開放されたかったのかな。どこか居心地がよさそうにも思えたりして・・・。

「金髪の草原」でいつも思い出す言葉。

まてどこない汽船を待つ生活
こわかったのは
そんなのもいいなと思ってしまったこと

もうひとりのユーミン。松任谷由実の「経る時」にも

二度と来ない人のことを
ずっと待ってる気がするティールーム

という言葉が出てくる。
どちらも静かな諦めが漂っていて、それがほのかに甘く感じてしまう。

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