夢虫・未草 大島弓子
夢虫・未草 大島弓子
夢虫・未草 大島弓子
いままでブックオフで数千冊の漫画を買い取ってもらったと思う。
大人のマンガから少女マンガ、子供向けマンガまでかなり読んできたけど、読んだ時期は大切だと思う。

映画などもそうだけどあとからもう一度見返すと、これに感動していたんだと思いびっくりすることも多い。あとで何で好きだったんだろうと思うのは終わった恋愛に例えると顕著かも。

大島弓子は大好きな漫画家のひとり。単行本になっているものから雑誌のみのものまでほとんど持っていたけど、初期のものとグーグーなど後期のものは手放した。
きっと永遠に手放せないだろうと思うのは70年代半ばから80年代の後半くらいまでの作品。ほとんど神だと思う。

短命で終わった雑誌デュオに載っていた「夢虫・未草」。
子供の万引きや自殺の話がでてくるけど、本筋は親の離婚と子供の話。
子供にとって不仲な親が我慢して続けてくれるほうが幸せか別れてくれた方が幸せかは一概に言えないけど、どちらも子供にとっては人生が変わるくらい大問題。

父親に好きな人ができたけど母親は気丈に子供に振舞う。
不安を感じる子供に夜空を見ながら言うせりふが秀逸

今夜も星がとってもきれい
お父さんが、わたしにプロポーズしたときもこんなだった
で、わたしそのとき思ったの
「結婚してもくもりもあれば雨もある
こんな星空が、いつも見えてると思わない
だけど星空は永遠に雲の上にある」って

大島弓子の漫画を読むと幸せってなんなんだろうと思う。
考えてもどうにもならないものかもと思う。
でも、どんな辛いことでも考えない人よりはいいと思う。






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