男子大学生にも木嶋佳苗ファンサークル
男子大学生にも木嶋佳苗ファンサークル
男子大学生にも木嶋佳苗ファンサークル
連続不審死事件で男性3人の殺人罪などに問われ、4月13日に死刑判決を受けた木嶋佳苗(37)の裁判では、木嶋佳苗に憧れや共感を抱いて傍聴の列に並んでいた“木嶋ガールズ”と呼ばれた女性たちがいたが、男子大学生にも人気で、3つの大学にまたがる8名の木嶋ファンサークル「苗」というのがあるらしい。

この事件は不思議な事件だと思う。凄惨さが見えない。
被害者たちは、それまで恋愛なんて自分には縁がなく、もう訪れないだろうと思っていたような節さえある。亡くなった後にお金を下ろした例もあったけど、ほとんどは自分からすすんで木嶋に援助している。

彼らに優しく接して、ときに恋愛ゲームのように些細なケンカをしたり、嫉妬を感じさせたり、木嶋がいなければ彼らには縁がなかったことかもしれない。

世の中には頑固で猜疑心が強く、そのくせ何歳になっても、女性は美人でスタイルが良くて頭が良くて・・などと平気で言う男も少なくない。ね、大島君。
そういう輩に限って臆病で行動力がなく一生親元を離れられず騙されまいとしてる。理想の相手と出会えるはずもなく一生恋愛に縁のないまま年をとり死んでいく。

木嶋の手にかかった人たちは、ささやかな理想を持っていて木嶋にそれを見たのだと思う。前述のように縁のないまま死んでいく人より不幸だといえるだろうか?
この事件から凄惨さが見えない理由のひとつに被害者は不幸のうちに死んだわけじゃないように思えるところかもしれない。

何年か前のアルゼンチンのニュースで亡き友人の息子と58歳の年齢差を乗り越えて結婚し話題となっていた82歳の資産家の女性が、脳内出血のため新婚生活後わずか3週間強で亡くなったというのがあって、お金目当てだのどうのと書かれていたが、死ぬ前に幸せな時間をすごせたというのは悪いことじゃないと思う。

死んだらお金は必要ないし、使わない人にお金は必要ない。
被害者たちは浪費家ではなかった。
お金を使わないで持っている人たちに幸せな思いをさせたんだからお金を使ってあげて当然、悪いことをしていないと、木嶋は思っているような気がする。

「確信犯」という言葉は意味を間違えて取られやすいが、自分は正しいことをしていると信じている木嶋は本来の意味の確信犯だと思う。

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