弥生美術館

2010年6月27日 日常
弥生美術館
弥生美術館
弥生美術館
弥生美術館、竹久夢二美術館に行ってきた。
梅雨の合間、雨休みの一日、人の少なそうな美術館でのんびりするのもいいかなと思っていたけど意外と若いカップルで賑わっていた。
そういえば、ここ数年、谷根千は若い風雅な人たちに人気があるというのをすっかり忘れていた。年をとったものである。

乱歩の小説に出てきそうな古い館内を見ていて気がついたのが、夢二の絵でイメージされる矢絣の少女が見つからなかった。というか夢二の絵はモダンで、サンテグジュペリの星の王子さま、もしくはきらら397の男の子のよう。
夢二の絵をまねて矢絣を着ながら熱いココアをすする(由紀さおりの曲「恋文」)、という固定概念が覆されてしまったけど、気を取り直して「宵待草」をはじめとする色々な詩も見ていた。

 花がわたしに云ひました
 約束を守らぬ人と遊ばなひやうに

なにかを待っている自分に言い聞かせてるみたいで、いつの時代も同じやうな気がした。

弥生美術館は、昭和59年弁護士・鹿野琢見の創設だが、設立の経緯が彼が9歳の時に見た高畠華宵の絵「さらば故郷!」と出会い感銘を受けたところに遡るらしい。
高畠華宵というと「月光」、そうか弥生美術館はやおい美術館だったのかと勝手に解釈。
当時のアングラ的な月光読者たちは妙齢になっているはずだけど、どこに行ったのだろう。高年齢のジャニ好きは目に付くし、テニミュに黄色い声を飛ばす腐女子たちも多いけど・・。月光、メロン、アングラだったからもぐってしまってるのかな(^^;)。少しさみしい。

海月姫を読んでいたら

 ごめんなさい お母さん 残念なお知らせです
 いつの間にか ワタシは 腐った女子(ふじょし)に なってしまいました

のどかでいいなあと思う。

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