6月にはいって一週間。
1日 バイト先にパトカーが止まっていて佐川急便の人が血を流して座っていた。台車の取り合いで同じ佐川の人たちが流血をするほどの殴り合いをしたらしい。
2日 鳩山首相が辞意表明 小沢氏も辞任へ。
3日 バイト先の運河に消防車やパトカーが止まっていた。タンクローリーが横転してガソリンが流れて除去作業をしていると言っていた。
運河には死んだミズクラゲがたくさん浮いていた。
4日 一緒にバイトをしている人が退職願を出した。自分がバイトをはじめてから辞めた人が4人目。残ったバイトは自分ひとり。
5日 近所のお祭りの喧騒を避けて全国矯正展を見に行く。
子供のころ長屋に住んでいた。隣には酒癖の悪いおじいさんがおばあさんと夫婦だけで暮らしていた。おじいさんは普段はおとなしいけど酔っ払うと手持ちのどんどん太鼓をたたき続けて、うちのドアにおしっこをしたり、包丁を持って追いかけてきたりした。子供が嫌いだったのに加え、うちの生活音がうるさいとかの理由があったみたいだった。
初めておじいさんが押しかけて来た日は今でも鮮明。
「TVがうるさい。俺は老い先短いんだ。道連れにして殺してやる」と、縁側から叫びながらやってきて、部屋のすみにおいてあった妹のバレーボールを包丁で突き刺しパンクさせた後に、包丁を振りかざして追いかけてきた。
夜の8時過ぎ全速力で駅に走り電車で二つ先の友人の家に逃げ込んで行った。切符を買ったのかどうかも覚えていないのに、真っ青な顔をしていたらしい自分に友人のお姉さんが何も言わずに暖かいココアを出してくれた。今でも、あれ以上おいしいココアに出会っていない。
その後もおじいさんは酔っ払うとどんどん太鼓をたたいては「殺してやる」と叫びながら包丁を振り回し、そのたびにおばあちゃんが謝りに来た。警察も何度も来て、少しずつ回数は減っていったけど、いまでもどんどん太鼓の音を聴くと嫌な思いがよぎるけれど、それと一緒に湯気の立ったココアを思い出す。
半端な気持ちにけりをつけることは難しいけど、けりをつけないと進むことができない、そんなことを考えてばかりいる。
1日 バイト先にパトカーが止まっていて佐川急便の人が血を流して座っていた。台車の取り合いで同じ佐川の人たちが流血をするほどの殴り合いをしたらしい。
2日 鳩山首相が辞意表明 小沢氏も辞任へ。
3日 バイト先の運河に消防車やパトカーが止まっていた。タンクローリーが横転してガソリンが流れて除去作業をしていると言っていた。
運河には死んだミズクラゲがたくさん浮いていた。
4日 一緒にバイトをしている人が退職願を出した。自分がバイトをはじめてから辞めた人が4人目。残ったバイトは自分ひとり。
5日 近所のお祭りの喧騒を避けて全国矯正展を見に行く。
子供のころ長屋に住んでいた。隣には酒癖の悪いおじいさんがおばあさんと夫婦だけで暮らしていた。おじいさんは普段はおとなしいけど酔っ払うと手持ちのどんどん太鼓をたたき続けて、うちのドアにおしっこをしたり、包丁を持って追いかけてきたりした。子供が嫌いだったのに加え、うちの生活音がうるさいとかの理由があったみたいだった。
初めておじいさんが押しかけて来た日は今でも鮮明。
「TVがうるさい。俺は老い先短いんだ。道連れにして殺してやる」と、縁側から叫びながらやってきて、部屋のすみにおいてあった妹のバレーボールを包丁で突き刺しパンクさせた後に、包丁を振りかざして追いかけてきた。
夜の8時過ぎ全速力で駅に走り電車で二つ先の友人の家に逃げ込んで行った。切符を買ったのかどうかも覚えていないのに、真っ青な顔をしていたらしい自分に友人のお姉さんが何も言わずに暖かいココアを出してくれた。今でも、あれ以上おいしいココアに出会っていない。
その後もおじいさんは酔っ払うとどんどん太鼓をたたいては「殺してやる」と叫びながら包丁を振り回し、そのたびにおばあちゃんが謝りに来た。警察も何度も来て、少しずつ回数は減っていったけど、いまでもどんどん太鼓の音を聴くと嫌な思いがよぎるけれど、それと一緒に湯気の立ったココアを思い出す。
半端な気持ちにけりをつけることは難しいけど、けりをつけないと進むことができない、そんなことを考えてばかりいる。
コメント