ささやかだけれど、役にたつこと

ときどきプチ鬱になる。
なにもしたくないし、一億人もの人が住む日本で、落ち込んだときに気楽に呼び出して遊べる人が自分にはひとりもいないんだなあと気がついたような、そんな日がたまにくる。
そういえば、最近は野良猫のアビと、エサをあげているうちに寄ってくるようになった小雀のちゅん助といるとき以外は、ホッとすることが少ない気がする。
ささやかなことだけど猫や雀がいるだけで幸せなのかも。

「ささやかだけれど、役にたつこと」はレイモンド・カーヴァー原作で村上春樹が訳した小説のタイトル。アルトマンが「ショートカット」というタイトルで映画化している。
普通に生活していた人生が普通じゃなくなってしまうけど、でも人生は止まらない。そんな開き直りとも諦めともつかない感じが好き。
なにが普通かなんて人それぞれだけど。

この小説にインスパイヤされたカジヒデキが
♪ささやかで役にたつ レイモンドは語る～♪と歌っている。
♪青い空に白いシャツがあわないって事だってあるのさ♪
そんなものかもしれない。

ショコラの遠くから聞こえるようなヴァージョンも気に入っている。
♪そしてまた僕は 次の旅に出る たとえば この空から雨がふるように♪
旅に出たいなあ。