火星探査機「フェニックス・マーズ・ランダー」
米航空宇宙局(NASA)は、今年5月に火星に着陸し、多くの観測データを収集している無人探査機「フェニックス・マーズ・ランダー」が迫り来る冬を越せる可能性は低いとの見方を明らかにした。
フェニックスは約5カ月間にわたって火星の地表面を調査。水の存在を突き止めるなど大きな成果を上げている。
太陽エネルギーで動くフェニックスが着陸した時、火星の北極圏は太陽が沈まない夏を迎えており、十分な電力を得られたため、当初の予定を延長して観測が続けられていたが、現在の気温は昼間がマイナス45.5℃、夜間がマイナス96.1℃。太陽光が届かなくなれば、探査機が終わりを迎えることになる。
NASAはその前に、できるだけ多くの観測データを収集する予定。しかし、冬が終わる来春、探査機の再起動を試みる。可能性は低いが、望みをつないで冬が過ぎるのを待つ。

スプートニク2号に搭乗したライカや、ブラッドベリの小説「万華鏡」に出てくる宇宙船の住人たち。宇宙で命の終えるのを待つしかない話を聞くと心が動く。
今ごろ、フェニックス・マーズ・ランダーは凍える火星で温かくなるのをまっているんだろうな。。。

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