いつでも今日が一番楽しい日
ぼろぼろでずたずたになっていた9月が終わり、ハードボイルドに始まった10月も残り1週間。

変わらないと思っていたカードが、手のひらを返したように次々と裏返っていったように大ピンチで「まった」状態。
世の中、自分のことを分かってくれる人もいれば、意味なく敵対視する人もいる。生きていくって一筋縄じゃないよね。
仕事のことで落ち込み、家族のことで鬱になり、友人のことで自己嫌悪になった。次に住む場所が決まっていないのでナーバス。ひと月働いて手取り10万ちょっとだと部屋探しも大変。好きで買い集めた5000枚のCDを捨ててしまいたくなる。気が重くなることって続くものだと思う。

ミス・ワイコフだって、ビンの中の薬を見ながら、これしか道がないのだろうかと諦めて飲もうとしたけど、手にとったあとに薬をぶちまけて旅立ったじゃないか、と訳のわからないことを考えて元気を出そうとしている。

「いつでも今日が一番楽しい日」よつばとの帯のキャッチコピー。
終わったと思ったら人は本当に終わってしまう。苦しいことを受け入れて流れにまかせなくてはと思う。
1日の終わり、眠りにつく前に楽しかったねと言えたら幸せ。
世の中にさよならするときに、楽しかったねと言えたら幸せ。

いま住んでいる部屋から東京タワーのてっぺんが見える。毎年10月になるとピンク色の頭が顔を出すので、急いで赤羽橋の交差点まで見に行っては、毎年のように色々な人に混じって写真を撮ってはタワーを見上げていた。そんなことも、もう終わり。
10月は冬色の東京タワー。タワーのてっぺんを見ながら「負けないぞ!」とベタなことを誓ってしまう。

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