夢の中で聞いた歌

2008年6月6日
夢の中で聞いた歌
まだ夜が明ける前の朝。不思議な夢を見た。
夢の中で、とても幸せな恋愛をしていた。

これ以上ないくらい幸せで欲しい物がなにもなくなるような気持ち。景色も違って見えるような恋だったのに少しずつ冷めていき、別れたころは過ぎた恋を醒めた目で見ていた。
人通りの多い交差点を歩きながら、もし幸せの絶頂なときに相手に事故などで死なれてしまったら、きっと苦しくて生きていけないだろうなあと、夢中だったことを他人事のように懐かしんでいた。それは淋しくて安らぐおかしな気持ちだった。
過去に生きていけないほどの苦しさを実感として知っていた夢だった。それは、いつだったのだろうと思っていたとき

♪ひとりで空を見ていたら やさしい風に包まれた 春の野原の菜の花を あなたに摘んであげたいの

と、よしだけいこの歌う「春の風が吹いていたら」が流れてきた。

♪誰かがならす草笛が 春風に乗り吹きわたる どこかで泣いている人の 心にきっと届くよう

どこかで苦しんでいる人たちが少しでも幸せになりますようにと思いながら、自分も泣いていた。

死んだ人の忘れられない思いは空気の中に漂っていて、夜明け前に見る夢にはいりこむという人がいるけど、あながち嘘じゃないのかも知れない。

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