ミニバラが咲いた
去年ハンズで缶入りのミニバラの種を買ったけど、中の土が黴びて芽が出なかったので、チャイブを植えてある鉢に土を捨てたら、忘れた頃に芽が出てきて、この寒空の下で花を咲かせた。
咲いた花は弱々しくて、すぐに散ってしまいそうだけど、毎日水をあげて、寒くないだろうか、花が咲くだろうかと心配して育てたミニバラ。

「星の王子さま」の中で王子さまが手間をかけてバラを育てていたけど、ある時、そのバラはどこにでもあるありきたりのバラだと知ってがっかりしてしまう。
しばらくして出会ったキツネに「親しくなる」ということは時間をかけることだと教えられて、初めて自分の育てたバラが大切なんだと気がつく。
「ぼくが水をあげて、覆いガラスをかけて、風があたらないようについたてをして、不平も自慢話も聞いてあげて、だまっているときには、どうしたんだろうと聞き耳をたてた花なんだ」

そんなことを思い出しながらミニバラを見ていた。

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