住基カード不正取得で逮捕の男は失跡中の元警官
大阪市西成区のあいりん地区の44平方メートルの宅地に約3300人が住民登録している問題で、この宅地を住所地とする別人になりすまし、住民基本台帳カードなどを不正取得したとして、有印私文書偽造容疑などで京都府警に逮捕された契約社員瀬戸浩二容疑者(33)が、失跡中の福岡県警の元警察官だったことがわかった。
瀬戸容疑者は同県警銃器対策課の巡査長だった2003年8月、妻子を残したまま福岡県内の自宅を出て失跡。その後、音信不通となり、生死さえ分からなくなっていた。同県警は同年10月、長期の無断欠勤を理由に分限免職処分にしていた。
動機について瀬戸容疑者は「別人になって新たな生活がしたかった」と供述。妻子がありながら、別人になりすまして結婚し、就職までしていた。12月12日
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061212-00000307-yom-soci

消息不明のまま残されて暮らしていた家族の気持ちを考えてしまった。
別人になって人生やり直すために、自分の生きてきた形跡すべてを捨てて他人になる。その人生は望んだものだったのだろうか。
今月9日にも、埼玉県川越市で中学2年の男子生徒が「生まれ変わって、もっとできる人間になる」と書いたメモを残し、住んでいるマンションから飛び降り自殺したニュースが流れていたけど、リセットできるならしたいと思うこと少なくないと思う。
自分の人生をリセットしたいが為に、自分と深くかかわっている人の人生を苦しいものにしてしまうのに・・・追いつめられていて、そこまで考えられなくなっていたのかもしれないと思うとかわいそうになるけれど。

多かれ少なかれ誰でも自分の嫌なところ許せないところを抱えてているのだと思う。生きていくのは苦しいことも多いけど、生きていくってことが、そんなものなのではないかと思う。
自分だったら耐えられなくなったら、リセットしてやり直したいと思うより、消去して永遠に無くなってしまいたいと思うような気がする。

イラストはあいりん地区のカマやん。

コメント

nophoto
名無し
2015年11月4日0:04

「仕事行ってきます」と言ったまま帰宅することはなかった父親は当時どのような思いだったのでしょうか。残された子供たちはどのような心境だったのでしょうか。真実は無残なものです。この事件の真相と、妻子のその後、巻き込まれた方はたまったもんじゃありませんよね

BOTETO
2015年11月4日18:02

親しい人に何かあると、もしかしたら自分にも責任があるんじゃないのかと思ってしまいがちです。残されてしまった方は、ずっと答えを探し続けてしまいます。人と人とが関ることは、どちらかがより寂しくなるものですね。