冥王星 仲間はずれ

2006年8月30日
冥王星 仲間はずれ
夕方、銀座の博品館で若い男の人たちが太陽系9惑星の並んでいるフィギュアを見ながら
「いた。いた」「こいつだ。かわいそうなやつ」といいながら冥王星をつついていた。なんとなく仲間はずれをいじめているみたいで、ちょっとおかしかった。
もっとも冥王星から見れば、地球の上での論争など、どこ吹く風という感じで、太陽系からはずされてホッとしているような気もする。太陽系惑星の仲間を離れて新しく矮惑星の仲間に。なんとなくいい感じがする。自分の守護星も冥王星だったなあ。

その後、東京タワーの展望台に上り夜景を見ていた。空の星も見えない夜、街はいろいろな光が満ちていた。まっすぐな道を車のヘッドライトのやさしい光と、テールライトの赤い光が逆方向に流れている。
しばらくぼんやりした後に、Cafe Tourでコーヒーを飲みながらWed.Liveを見た。鬼束に似た声の女性がキーボードの弾き語りとギターをバックにオリジナルを演奏していた。
「初めてここで会ったけど、おそらく2度と会わないだろう人〜」とか歌っていた。
夏の夜の気持ちよく涼しい展望台。灯りは暗めのスポットライトだけ。外は東京の夜景。こんな中で、はじめて聴く心地よい曲に耳を傾けていると、なんとも幸せな気になってくる。いつも、こんな穏やかな気持ちでいられたらいいなあと思う。

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