つるばらつるばら 小2男児、女児として通学
播磨地域の小学校二年の男児(7つ)が、心と体の性が一致しない「性同一性障害(GID)」と診断され、女児として学校生活を送っている。GID学会によると、低学年の児童がこうした形で受け入れられるのは全国的に極めて珍しく、今後の対応が注目されそうだ。
男児は一歳のころからスカートやぬいぐるみが大好きだった。母親は「幼い子の興味の範囲内」と思っていたが、五歳のとき、兄と同じ少年野球教室に入れられることをかたくなに拒絶。ほとんど食事を取らなくなる日が続いたという。
このため、母親が自宅近くの病院に相談したところ、「男女と区別せず、子どもが望むように育ててあげては」とアドバイスされた。小学校入学を控えた昨年一月、祖母が教育関係者に「女児で受け入れてもらえないか」と相談した。大阪の病院で専門的検査を行い、GIDとする診断書を学校に提出。教育委員会や学校側と面談した結果、女児としての異例の受け入れが認められた。
男児の名前は、どちらの性でも通用するもので、入学後は出席簿のほか、トイレや身体測定も女児扱い。水泳には女児の水着で参加し、他学年と一緒になる夏休みのプールは自粛した。今年四月、進級してクラスメートや担任が替わったが、特に混乱は起きていないという。
教育委員会は「医師が『本人が生活しやすいようにしていくことが基本』としたことが決め手となった」と説明。「もし今後、体の性に戻ることがあったとしても対応できるよう態勢を整えたい」「医師の意見に耳を傾けながら、子どもの成長を温かく見守っていきたい」と話している。
母親は「できれば普通の女の子として接してほしい」と話している。2006/5/18
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sg/0000033162.shtml

世の中がどんどん個々の個性を大切にするようになってきているんだなと実感するニュース。
だいぶ前に読んだ大島弓子の「つるばらつるばら」のようなストーリー。ずいぶん未来の話のように感じたけど、時代は思ったより早いみたいだ。

教育委員会も、医師も、もちろん祖母や母親も、なんと進歩的で、そして優しいのだろう。
性同一性障害という名称は差別的で決してプラスのイメージじゃない。
子供のいじめは親の影響も多々ある。同級生の親が保守的で自分の子供に、そのようなニュアンスを匂わせたら、この子は格好の虐め対象になってしまうだろう。世の中なんて優しい人ばかりじゃない。この子はこれから強くならざるを得ないと思う。強く優しく幸せになってほしいと思う。
小学校2年で、こんなにしっかりとした自分の意志を持っているなんてかっこいい。

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